『ベルサイユの子』は
フランスの失業問題と
家族の形について
きちんと「勇気」を持って
描いています。
作品は「勇気」
がキイワードのようです。
日本でも失業問題が、家族関係をも揺るがしている時代なので、
きちんと描いたらいいと思います。普通の家庭に育った男性が
ドロップアウトしていく理由、崩壊した家庭に育ち、自分の価値が見出せない
女性、それぞれがホームレスになる様子がわかります。
この映画とは全く、傾向が違いますが、竹中直人さんが出演されているので、
『新宿インシデント』を見てきました。「インシデント」というのは、「出来事」という意味
の英語ですが、この単語は日本人には、なじみにくく、館内のアナウンスの係りの方も
言いづらそうでした。内容は「出来事」どころか、これまで、ジャッキー・チェンの
作品になじんだ人には、ある意味でアクシデントという感じかもしれません。
この映画は、中国人の不法移民があらゆる手法を使い、団結して
なんとか、日本で生きていこうとする様子を描いています。
「夢にも金が必要だ」という言葉は、現在、失業している日本人の胸にも
重く響く台詞だと思いました。
舞台は、10年ほど前の
歌舞伎町という設定
のようですが、
外国人の
単純労働者を
どう受け入れるか
という視点で見ても、とても考えることの多い作品でした。
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